これから住友不動産に限らず注文住宅を建てる皆さんは夢のマイホームに心がウキウキしていると思いますが、心のどこか隅の方では心配なことがきっとありますよね。
・トラブルって本当に起きるものなのか
・どんなトラブルが実際起きるのか
・今のうちからできる対策はないのか
・トラブルが起きた時どうすればよいのか
こんな悩みや不安があるのではないですか?
私は住友不動産で注文住宅を建てたのですが、実は軽微なものから重大なものまで様々なトラブルを体験してきました。
この記事では、
住友不動産で実際に起きたトラブルを参考に
誰でも今すぐできる事前対策やトラブルが起きたときどうするべきかを
ご紹介していきたいと思います。
私の場合はトラブルに対して毅然として立ち向かうことができました。
泣き寝入りなど1つもありません。
トラブルは少なからず起きるものですが、知っていれば未然に防げるものはいくつもあります。
トラブルが起きてしまっても対策次第ではもっと良い家になることだって。
いざトラブルが起きてからでは最悪の場合、まったく仕様と違う家になったり、その結果何百万も損をしたりなんてこともあり得ます。
そうならない手助けをここからさせていただきます。
1つ留意していただきたいのは、決して住友不動産はやめたほうが良いという記事ではありませんのでそこはご理解ください。
私の体験から、住友不動産で建てようと思っている方はもちろん、そうでない方にも少しでも気持ちよくマイホームを建てる助けとなることを目的としています。
現に私は住友不動産で満足のいく家が建ったと自負しておりますから。
長くなってしまいましたが、それではご説明していきます。
注文住宅でトラブルが起きる2大理由
情報の伝達ミス
注文住宅を建築する中で、主に設計の段階でよく起きるトラブルで、決めたはずの仕様が設計図に反映されていないということがあります。
これは、担当している営業が、建築士や関係先に情報を伝え忘れていることが原因のほとんどです。
注文住宅を建てることはいろんな人と情報のやり取りが必要になるため、営業担当の質が悪いと決めた仕様が反映されていない家が建つ危険性ががあります。
人為的なミス
実際に家が建ち始めた頃から起きてくるトラブルで、主に傷をつけられることがです。
その中でも特にひどい傷がつく場合があるのですが、これはだいたい現場担当者の人為的なミスです。
足場解体の時に鉄パイプがぶつかって傷がついたり、機材を落として床を傷つけたり注意不足でこういったことが起こります。
ハウスメーカーが自社で業者を抱えていない場合、その場限りの安い業者に依頼されてしまいその結果管理が甘く傷だらけなんてことも。
実際に起きた住友不動産との5つのトラブル
住友不動産の注文住宅に関して言えば、トラブルの原因になる『キズ』に対する認識はすごくあまいです。
なぜなら、キズは補修すれば良いのだという前提があるため、キズをつけないという発想にもどうやら至らないようです。
チェック機能も全く働いていないと言えます。
その結果、これからご紹介するようなトラブルが起こりました。
それではここから実際に起きた住友不動産とのトラブルを軽微なものから順に5つをピックアップして見ていきましょう。
軽微なトラブル
まずは確認作業が雑ということです。
新築住宅にはいろいろなタイミングで検査を実施しますが、住友不動産の検査・確認ははっきり言って雑だと思いました。
なぜなら、引渡時の最終チェックの際にホームインスペクターを別で頼み改めて確認してもらったところ、直し箇所は約20箇所以上見つかりました。
もっともひどかったトラブルのところでも説明しますが、そもそも確認をしていない箇所すらありました。
恐らく現場任せで、作ったらそれっきりになっているのではないかと思われます。
これではチェックが正しくされているとは言えませんね。
図面通りに施工しないトラブル
住友不動産の都合で天井の点検口を図面とは異なる場所に勝手に施工されてしまいました。
これは、順を追ってお話するとまず住友不動産側から、図面の点検口の位置では都合が悪いとのことで変更の打診が最初にありました。
その打診を受け、私の方でも一番良い変更方法を知り合いの建築士さんと確認をしている最中でした。
にもかかわらず、勝手に施工までされてしまったのです。
つまり、こちらでも確認するから待ってくれと言ったはずなのに、住友不動産は事後報告で良いと考え、施工してしまったのか、あるいは工務店側が勝手に施工したのか。
いずれにしろ、このトラブルで現場と住友不動産の連絡体制は破綻してることがわかりました。
また、そもそも合意したはずの図面の精度も低いのだなと感じました。
そもそも図面に沿って業者さんは作業しているのに
・ダクトがどこを通るだとか、
・分電盤をどこへ置こうかとか
そこらへんが変わるなんて、設計が甘いのかなと私は思いましたね。
天井に穴を開けてから、やっぱり別の位置でっていうのは普通は嫌ですよね。
無理な設計しているのだなという印象でした。
この事象では現場と住友不動産の連絡体制は破綻してるということ。
そして、設計の適当さが露呈してしまうトラブルでした。
引渡延期の原因となったトラブル
ここからはちょっとびっくりするようなトラブルですが、造作カウンターの仕様を複数回間違えるという事象が発生しました。
具体的には穴あけ加工を仕様に組み込んだ造作カウンターですが、3回穴の位置や大きさを間違えられました。
もちろん私だって鬼ではないので1回目はしょうがないねと許容していましたが、
・2回目:穴の位置と大きさが決めた仕様と違う
・3回目:穴の大きさが決めた仕様と違う
あんなに大きなカウンター材をわざわざ私の家まで持ってきて、開封したら間違っていましたっていうのも何ともお粗末。
間違えないよう穴の大きさや位置はミリ単位で指定しているのにあの打ち合わせはいったい何だったのか。
そして何度も間違えられたため、結局引渡に間に合わず何週間もカウンターが施工されていない状態で生活する羽目になりました。
しかもこのときの遅延金はなし。
納得してくださっているので。
そのときの住友不動産の営業担当の言い分はこうでした。
恐らく1回目の間違えの時に遅延しても私が許してしまったから、味をしめてしまったみたいです。
どうしてそういう都合の良い解釈になるのか不思議でしたね。
最終的には、
発注先のミスです。
この説明をされたこともすごく残念でした。
私は住友不動産に頼んでいるのでそんなこと関係ないのですから。
そもそも1度住友不動産に納品されてるカウンターの板なので、確認して持ってくることが筋なのではなかったのですかね。
何度もミスしてるのであれば尚更。
この事象で住友不動産のミスに対する考え方、すなわち次はミスしないようにしようという努力が皆無であることがわかりました。
しかしこのぐらいのトラブルはまだまだ序の口ですからね。
お金が発生したトラブル
事象としては、ほぼすべてのサッシにキズがついてしまったものになります。
写真を見ての通りですが、足場が取れた段階でサッシを確認したらキズが・・・。
それも1階全てのサッシにキズついているではありませんか。
住友不動産の現場監督もたまたま一緒にいたのでこれは普通なのか尋ねたら驚愕の返答が・・・。
キズがつくのは普通です。
土地が道路ギリギリで足場と躯体も近かったためです。
どういう説明ですかね。いや説明になってないですよね。
足場と躯体が近いことはこちらも認識済みでしたし、リスクがわかっているのなら最初から養生ぐらいしてほしいところ。
1つぐらいのキズならともかく、1階の全てのサッシにキズがついた上にその説明では流石に許容を超えました。
もちろん交換を要求しましたが、いやいや補修でお願いしますと言うのが住友不動産の回答です。
その回答には納得いかなかったのですが、 代わりに交換相当の対応をしてくれると連絡がありました。
たまたま外溝を別で契約しようとしていたところだったこともあり、外構工事を住友不動産が頑張って安くやってくれることに。
結局、200万円以上の外構が半額になりました。
一応誠意は出してくれたのでよしとします。
他にもうキズはないよね?もう一度しっかり検査してくださいね。
そう伝えてここは終わりました。
このトラブルでは、どんな傷であっても基本は補修という考え方がわかりました。
それと同時にこちらが泣き寝入りせず住友不動産の瑕疵を伝えれば、それ相応の対処をしっかりできるということもわかりました。
住宅紛争処理センターに相談したトラブル
サッシに雨漏り起こすほど巨大なキズがあることを発見してしまったのです。
時系列的にも前述している全箇所サッシのキズの補修の後だったこともあり、しっかりチェックされたいるものだと思っていましたが、実はサッシのキズはまだあったのです。
それもとんでもなく巨大な凹み。 さすがに怖くなったので知り合いの一級建築士さんにわざわざ診にきてもらい大丈夫か聞きました。
雨漏りを起こす可能性があるから絶対交換!
との回答をいただきました。
サッシ全部にキズがあったときに他にないか確認してと言ったじゃないですか。
問うてみたところ、
確認していませんでした。すみません。
ということで、担当者から謝罪がありました。
もちろんこのサッシは交換になったのですが、綺麗な家の壁に穴を開けてサッシをその周りの躯体ごとぶち抜く羽目になりました。おまけに、工事は引渡後。
さすがにもう全然新築ではないなと思ってしまった瞬間でした。
車で例えるなら、板金済みの新車ってとこですかね。
しかも、この件で更に外構安くしますとか担当者の上司は当初言っていたが、何故か態度が急変。
次の連絡で、
たかられている!
もう会社ごとにしたほうが良い!
挙げ句の果てには
私が外構のお金出すんです!
とか訳の分からないことを言い始めました。
今までの対応は全て会社ごとじゃなかったのでしょうか?
私は担当の上司個人と契約していたのでしょうか?
そもそも、こちらは一言も安くしろなんて言っていないのですが・・・。
すぐに住宅紛争処理センターに相談しました。事の顛末を全て話しました。
回答としてはハウスメーカーの社長宛に顛末書なるものを出してください。
完全に住友不動産の対応はおかしい・間違っているとの回答でした。
さすがに誰でもおかしいことに気づきますよね。
私は顛末書を書き、住友不動産に送る直前までいきました。
しかし、もうどうにもならないし、ネタを提供してもらったんだとポジティブに考えて、送ることはやめました。
もちろんその上司は担当から外れてもらいましたが。
住友不動産はキズに対する認識はすごくあまいです。
また、キズは補修すれば良いのだという前提があるため、キズをつけないという発想には至らないようです。
確認に対する意識も低いハウスメーカーであるということもわかりました。
チェック機能は全く働いていないと言えます。
ただ、キズはつけますが、その対応はしっかり行います。
当たり前のことではありますが、そこは世間的にも名前の通っている大きな会社のため、信用力はあります。
一部モラルの低い営業マンもいるため、注意は必要ですが。
今すぐできる対策
注文住宅計画の初期段階でできる仕様に関する対策
実際に建て始める前にできる対策は、仕様が違っていないかを図面で細かくチェックすることです。
当たり前だと思いますよね?
でも、これが実はできないのです。
実際に注文住宅を建てた方ならわかると思いますが、図面が完成するまでに資料や建材などをこれでもかってくらいに見比べ大変な思いをしています。
そのため、最後のチェックがおろそかになってしまうんですよね。
最後の仕様が決まると達成感がすごくて、いざ図面に落ちてきてもさらっと流しやすいと思います。
窓ガラスの色まで確認しましたか?透明になっていますか?
IHコンロの場所間違ってませんか?
カウンターの奥行決めた通り反映されていますか?
ドキッ!とした方、
もう一度最終チェックのつもりで仕様が違っていないか細部まで見てみましょう。
建設途中でできる傷に対する対策
家が実際に建ち始めてからは、主に傷に対するトラブル対策が必要になってきます。
一番有効なのは、傷がついたら交換できなそうな箇所に対して養生することです。
そんなに難しいことではないですし、たったこれだけで随分と結果が異なってくると思います。
特に足場が取れるときにはものすごいキズがつく場合があるので、サッシなどの商品には養生をしてもらいましょう。
同時に足場が取れるときに立ち会うことも有効だと思います。
私の場合、ほぼすべてにサッシに傷がつきましたが、養生さえしていればこんなことにはならなかったと思います。
とっても簡単なことですが、これをやらなかったために新品の商品が補修となってしまうのはもったいないですよね。
そのため、傷がついたら本当に嫌なところにはすぐに養生をしてもらいましょう。
これに関しては無理を言ってでもですよ!私のようになりたくないのであれば。
工期遅延に関する対策
工期の遅延を未然に防ぐ、あるいは遅延したらしっかり対応してもらうために、内覧会の日までに終わっていない箇所が一つでもあれば、遅延になることを明確に契約時に同意してもらいましょう。
なぜなら、意外と引渡の日付がズレますなんてことを平気で言ってくるのがハウスメーカーです。
遅延は基本的に許されないことだとご理解ください。
ローンの条件も変更しなければならなくなってしまうことだってありえるので、引渡日を明確にして契約した以上はそれは約束事なのです。
もし工期遅延が起きてしまった場合、ハウスメーカー側に責任があれば必ず遅延損害金をもらってください。
最初に遅延について明確にしようとすれば、『この施主はしっかりした方だな』とハウスメーカー側にも意図は伝わり注意して作業もしてくれると思います。
まとめ
大事なことは住友不動産がどうというより、上記で書いてあるようなトラブルが本当に起こるのだということ。
そして、その対策は意外と簡単であるということ。
この2つを知ることです。
そして、めんどくさがらずにもう一度図面のチェックを行い、絶対に傷がつけられたくない箇所には養生を行ってください。
トラブルになってからでは時間と労力が余計にかかるので未然に防げるものは防いでいきましょう。
住み始めたあとのアフター対応力については、別の記事で詳しくご説明しておりますので、よかったらこちらもご覧ください。
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