ステアリングがボロボロになってしまって交換したい。
ステアリング自体は安くフリマアプリで手に入れたが取り付け方がわからない。
そんな方必見です。
私のように車の知識がない素人でも簡単に交換ができる方法を写真を使って解説していきます。
これは私が実際に取付を行った方法であり、新品純正のステアリング自体がフリマアプリで安く購入できたため交換に挑戦した記録でもあります。
意外と交換手順は簡単だとわかっていただけると思いますので、最後まで読んでいただければと思います。
注意していただきたいのは知識なしで安易に交換してしまうと、エアーバッグが誤作動したりいろいろな問題が起きてしまいます。
そうならないために、この記事を読んでいただき順序を守って簡単に正しくステアリング交換をしましょう。
というわけで、今回はTOYOTA ヴェルファイア30系前期(DBA-AGH30W)を例にステアリングの交換方法をご紹介します。
尚、アルファードもステアリングは共通とのことでしたのでご参考までに。
脱着だけならTOYOTAであればある程度は共通かと思います。 (※自己責任でお願いいたします)
ステアリング交換とは
この記事でご説明するステアリング交換は、ハンドルカバーを取り換えるということではなく、ハンドル自体丸ごと取り換えてしまうということです。
※エアバッグや電装系パーツは、使いまわし
・40分〜50分
内訳はこんな感じになります。
・準備:20分
・取り外し&取り付け:20分~30
先に知っておきたい失敗談
手順より先に失敗した話からさせていただきます。
ステアリングを取り付ける際に、どの角度で取り付けて良いかわからなくなってしまったのです。
取り外し前の写真を見ながら取り付けたのですが、下の画像のようにねじ山ひとつ分ズレていたことに走ってから気付きました。
そのため、新しいステアリングを取り付ける際は取り外し前の状態をこれでもかというくらい確認しておいてください。
ハンドルを完璧にまっすぐにしておくというのも有効だと思います。
事前準備
必要な工具
・マイナスドライバー
・プラスドライバー
・クロスレンチ19mm
・スパナ10mm
プラスドライバーはステアリングの電装パーツを外すのに必要です。
クロスレンチはステアリング本体のナットを外すのに必要です。 1,000円ぐらいとそこまで高くないので持っていて損はないと思います。
スパナはバッテリーから配線を外すのにそれぞれ必要となります。
必要なステアリング
TOYOTA ヴェルファイア30系前期(DBA-AGH30W)の純正ステアリングは、『GS120-05550』となります。
そのため、交換用にフリマアプリで同じ品番の新品純正ステアリングを用意いたしました。
基本的には、同じ品番であれば、取り付け可能であると思います。
※品番が異なるステアリング交換記事は最後に載せておきます
・品番:GS120-05550
ステアリング交換方法
手順1 エアバッグの解除
1番最初の手順として、エアバッグが作動しないようにする必要があります。
まず、ボンネットを開けて、バッテリーのマイナス側を外し、20分間程放置します。
ここではスパナ10mmを使用して外すことができます。
下の写真は外した状態となります。
〇箇所がマイナス側であり、配線を外したら間違って接触しないように間にタオルや絶縁のものを入れて対策します。
この対策を行わないと作業中に電気が伝わり、エアバックが誤作動してしまう可能性もあるのでしっかりやりましょう。
手順2 エアバックの取り外し
エアバックが解除(車から電気が完全に遮断)できたら、ここからは実際に取り外し作業に移っていきます。
①ステアリングのキャップ外し
まずは、ステアリング裏側の左右にあるキャップをマイナスドライバーを使って外します。
キャップ外し自体は20分間バッテリー外し中に行っても問題ありません。
下の画像はステアリング左側のキャップです。
ちなみに、マイナスドライバーを使わずに手でも外すこともできます。
②エアバッグ固定解除
放置時間の20分が確実に過ぎていることを確認したら、エアバッグの固定を解除していきます。
3箇所金具で固定されているので、①の工程で外したキャップのところからマイナスドライバーを入れて外していきます。
下の画像は外した状態でありますが、わかりやすいと思いますのでこちらでご説明します。
まず、上の2つの金具については、マイナスドライバーの先で金具を奥に押し込むだけでエアバッグが浮き上がり明確に外れます。
そして、下の金具については、左のキャップの方向からマイナスドライバー使って下から上方向に押し上げると外れます。
わかりずらいと思いますが、次の画像はステアリング左側から下の金具を外す前の状態であり、〇箇所が下の金具になります。
この金具を上方向に力を加えることで外すことができます。
③エアバッグソケット類外し
エアバックの固定を解除した後は、エアバッグに繋がっているソケット類を外していきます。
まず、真ん中の赤いソケットは黄色のプラスチックをマイナスドライバーで上に押し上げ、エアバッグから赤いソケットを抜きます。
次に右上の黒いコードの根本の金具を持って抜きます。
これでエアバッグが完全に外れました。
下の画像は黄色のプラスチックが押し上がった状態にです。
手順3 ステアリング本体の取り外し
①ステアリング本体外し
エアーバッグを外したら、いよいよステアリングを車両から取り外していきます。
この作業では注意事項がありますので、必ず最後まで読んでから作業をするようにしてください。
まず、ステアリング真ん中のナットをクロスレンチを使ってナットを外していきます。
注意点はこの作業のときに完全にナットを外さないことです。
理由としては、ステアリングを外す際に怪我をしないようするためです。
固着が激しいステアリングを外そうとすると思いがけず外れてしまい、自分にぶつかってしまう場合があります。
そのため、ナットは完全に外さずにゆるめるだけにして、つけたままにしておくのがポイントです。
ナットをゆるめたらステアリングの左右を持ち、交互に押したり引いたりします。
かなり固着していると思いますので、力はある程度必要です。
コツはステアリングの左右を両手でつかみ、右手で奥に押しながら左手で手前に引き、次に左手で押しながら右手で引くというのを交互にしていくことです。
そうすると固着していたステアリングが割と簡単に外れるので、後はナットを外しエアーバッグの配線を傷つけないよう外せばステアリングの取り外しは完了です。
②ステアリング電装部品外し
ステアリングが外れたら付属の電装系部品を取っていきます。
この作業は、ステアリングを1度持ち帰り、家の中や作業場所で行うととっても楽です。
取り外し方ですが、まず黒と青の配線で繋がっているプラグをつまんで車体から取ります。
その後、6箇所あるビスをプラスドライバーで外していきます。
ビスが外れたら左右の電装系部品の本体を外していきます。
下の2枚の画像の黄色のマスキングテープの箇所にそれぞれツメがあり、引っかかっているだけなので、そこを意識して外します。
力任せに外そうとするとツメが割れてしまいますので注意が必要です。
最後にステアリング上部の固定用のパーツを外せば完了です。
下の画像の〇の箇所が固定用パーツです。忘れやすいので注意してください。
新しいステアリングの取り付け
最後は、ステアリングを外したときと逆の手順で取り付けていきます。
電装系部品の本体をはめ込みます。
ツメがしっかり入ったことを確認してください。
そして、6箇所あったビスをプラスドライバーでとめてプラグを上部の穴にはめ込みます。
電装系のパーツの取付が終わったら、新しいステアリングをはめ込みクロスレンチでナットで固定します。
その際にエアーバッグの配線を傷つけないように通します。
エアバッグをステアリング真ん中にセットして上部左右2箇所と下部真ん中1箇所をカチッとなるまで押し込み固定します。
バッテリーを外しているため、ホーンは鳴りませんのでしっかり3箇所押し込みましょう。
最後にステアリング裏側のキャップを取り付ければ完了です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ステアリング交換は、DIYで行うことは難しいと思っていた方もそんなに難しくないことがわかっていただけたでしょうか。
専用工具が場合によってはあった方がよいのですが、ステアリング交換以外にも用途はあるので持っていた方が良いとは思います。
ステアリング交換のポイントだけおさらいですが、
1.バッテリーから配線を外す際に誤って配線がバッテリーに触れないように対策すること
2.バッテリーから配線を外したら20分放置すること
3.ステアリングのナットを完全に外すのはステアリングの固着が解除できた後にすること
これさえ守れば、エアバッグが誤作動したりケガをするリスクが限りなくゼロに近づきます。
手順を守り、わからなくなった場合はTOYOTAの販売店に聞くなど無理することなく作業を行いましょう。
互換性のあるステアリングを見つけたのでよかったらこちらの記事もご覧ください。
安く手に入れて新品のステアリングに交換しましょう。
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