サーキュレーターとストーブファンのどちらを選ぼうか迷われている方、実際なにがどれだけ違うのかわかりづらいですよね。
そこで、サーキュレーターとストーブファンで風量だったり、価格や耐久性など6つの項目にわけて比較を行い、どれだけ違いがあるのかを検証します。
その結果、どっちを買うべきかあなたのスタイルに合ったものがわかると思います。
答えから言ってしまうと、大型テントにはサーキュレーター、ソロならストーブファンというのがどちらも使ったことがある私の見解ですが、さらにいろんな用途別にもご説明しますので是非ご覧ください。
無駄な出費が増えてしまわないよう、この記事で今必要なサーキュレーターやストーブファンを選びましょう。
サーキュレーターとは
サーキュレータは、直線的に風を送ることができる扇風機のようなものです。
見た目も扇風機をすごくコンパクトにしたものが比較的多いです。
動力には電源が必要で、コンセントやUSBで給電するタイプや充電式のタイプまで様々です。
サーキュレーターは扇風機との違いで説明するとわかりやすいのですが、扇風機は人が直接あたるような比較的やわらかい風を生み出し、広範囲に風を送り込みます。
一方、サーキュレーターは強力な風を直線的に送り込むため、直接人があたるような風とは少し異なります。
簡単に言うと、サーキュレーターの風は強すぎます。
そのため、サーキュレーターは人が直接風を受けるようなものではなく、空気の循環を行うことがメインの用途になります。
ストーブファンとは
ストーブファンは、熱を利用してファンを動かし風を送ることができるアイテムです。
そのため、電源がいらないというのが最大の特徴です。
使用例としては、ストーブの上に直接置いて使うことが一般的で、上に行く熱を横方向に変えて温風を送り込むことができます。
だいたい80℃ぐらいでファンが回転を始めるものが多いです。
無骨な感じと電源不要ということで冬キャンで使っている人が比較的多いのがストーブファンです。
サーキュレーターとストーブファンの違いを検証
価格
ピンからキリまで値段にばらつきがあるのがサーキュレーターです。
最近では大手家電メーカーが手掛けるデザイン性に優れたものまで出ていて、2万円を超える商品まであったりします。
安いものでは2,000円(8畳用)ぐらいから購入できます。
一方、ストーブファンは3,000円~6,000円の狭い範囲の価格帯のものがほとんどで、主に羽の枚数で値段が若干変わる程度となります。
そのため、値段ではサーキュレーターに軍配が上がるでしょう。
風量
3,000円ぐらいの同価格帯のサーキュレーターとストーブファンで比較すると、圧倒的にサーキュレーターの風量が強いです。
もっと言うと、サーキュレーターの風はとても強く、ストーブファンの風はとても弱いです。
ストーブファンを私が実際に冬キャンで使ったときは、ストーブファンから1m離れると風をほとんど感じられないくらいでした。
そのため、風量で選ぶなら絶対にサーキュレーターということになります。
特に大きいテントやシェルターをお持ちの方は、サーキュレーターでないと内部全体を均一に温めるのは厳しいです。
私が使用しているスノーピークのリビングシェルというシェルターでは、ストーブファンはほぼ無力でした。
デザイン
デザインは、サーキュレーターは色味が選べるものの、ほとんどは扇風機の小さい版のようなものばかりで、あまりオシャレとは言えません。
ストーブファンについても、最近はホワイトやゴールドも出てきましたが、ブラックのファンむき出しのものがほとんどです。
なんとなく冬キャンで使っているとオシャレに見えるのはストーブファンですかね。
恐らく無骨なデザインというのが、ストーブファンの特徴でキャンプに映えるのでしょう。
使用できる場所
使える場所は、サーキュレーターは電源が確保できる場所であればどこでも使うことができます。
また、サーキュレーターには充電式のものもあるため、その場合はどんな場所でも使うことができます。
一方、ストーブファンは、80℃を超える熱源が発生する場所でしか使うことができません。
そのためストーブファンは非常に使う場所が限られることとなります。
使用に適した時期
使う時期で比較した場合は、サーキュレーターもストーブファンも冬に暖房器具で発生させた暖かい空気を循環するということに使われるのが一般的です。
しかし、サーキュレーターは冬以外にも夏も同様に冷房機器で発生させた冷たい空気の循環にも利用することができます。
ストーブファンは熱源が必要であることから、恐らく冬の時期のストーブ利用時に限定されるのではないかと思います。
そのため、使用頻度も必然的にサーキュレーターが多くなるということになります。
耐久性
サーキュレーター多少雑に扱っても大丈夫なぐらいの耐久性はあります。
一方、ストーブファンは羽がむき出しのものが多いため、丁寧に扱わないと羽がすぐに曲がったり軸が曲がったりで簡単に動かなくなります。
実際、私の場合はストーブファンを買ってから2シーズン目の冬の1発目で前のシーズンでの片付け方が悪かったのか、軸が曲がったらしく羽が全く回らなくなってしまいました。
そのため、外的な要因で壊れやすいのがストーブファンだと言えます。
おすすめサーキュレーター3選
アイリスオーヤマ コンパクトサーキュレーター
まず私がおすすめするのは、コスパ最強のアイリスオーヤマ コンパクトサーキュレーター グレー マカロン型 首振りタイプ 8畳 PCF-MKM15-Hです。
リモコンやタイマー機能など余計な機能がない分、本当に格安でした。
実際、私はストーブファンが壊れたため、同じ価格ぐらいで買い替えた初めてのサーキュレーターでしたが、買って大正解でした。
思ったより多きかったというぐらいでそれ以外はとっても満足。
まず驚いたのが風量です。風量設定は3モードあり、強モードは本当に超強風でテント内の空気の循環ぐらいはなんなくできます。
その上、新色のグレーは黒系アイテムで揃えている方にはデザイン性も良くおすすめです。
キャンプ道具の中にあっても違和感はありません。
他の用途として洗濯物の部屋干し乾燥にも使えるコスパ最強の商品です。
ちなみに強モードは静音とは程遠く、結構音が出るので室内就寝用としては不向きです。
電源 | AC100V(コード1.4m) |
---|---|
サイズ | 幅 :241mm 奥行 :177mm 高さ :286mm |
消費電力 | 33W |
モード | 静止 :弱・中・強 首振り:弱・中・強(65度) |
適応畳数 | 8畳 |
Yoitas コードレスサーキュレーター
次にご紹介するのが、Toitas コードレスサーキュレーターです。お値段は少々しますが、その分機能が満載です。
まずバッテリー搭載なのでコードレスでどこでも使える上、リモコン操作やリズム風など安い商品にはない機能が備わっています。
他にも3時間まで4段階選べるタイマー機能や左右120度自動首振り機能まで備わっている優れものです。
さらに、DCモーター搭載で静音設計も良いです。
電源 | DC 5V/2A(USB Type-C) |
---|---|
サイズ | 幅 :213mm 奥行 :179mm 高さ :250mm |
バッテリー | 10,000mAh |
モード | 3段階+リズム(120度首振り) |
適応畳数 | 16畳 |
吊り下げ式扇風機
厳密にはサーキュレーターではないのですが、吊り下げ式扇風機をご紹介いたします。
こちらも内蔵バッテリーでどこでも使えるのがメリットですが、吊り下げ式ということで暖かい空気を上から下へ送り込むのに優れています。
そして、LEDライトもついているものも存在するらしいので、キャンプ使用に向いているのではないかなと思います。
サーキュレーターの使い道
前の内容でも少し触れておりますが、サーキュレーターは冬キャンプ以外に自宅で使うこともできます。
例えば、梅雨の時期などでは洗濯物を乾かしたりするのに便利です。
扇風機でも洗濯物は乾かすことはできますが、サーキュレーターではサイズが扇風機に比べて小さいため、場所をほとんど取ることなく乾かせるので非常に便利です。
つまり、キャンプ道具として買うと家族にブーブー言われてしまう方にとっては朗報!
洗濯物の部屋干しに使えることで、
キャンプ道具ばかり買って・・・
なんて言われることもなくなりますね。
熱効率をあげるその他アイテム
サーキュレータやストーブファン以外にも、キャンプで使える熱効率を上げるアイテムがあります。
その1つとして、反射板(リフレクター)というものがあります。
熱を反射させて一定方向に集中させたり、風よけにも使えるアイテムです。
そのため、ストーブ以外にも焚火に使われることもあり、意外と優れものでした。
キャンプでは見栄えも良く、とっても実用的なのに手ごろな価格帯でおすすめです。
まとめ
冬キャンではストーブそ使用する場合、サーキュレーター・ストーブファンは必須です。
その2つの違いは、サーキュレーターの動力は電源が必要なのに対して、ストーブファンは熱源が動力となります。
そして、サーキュレーターとストーブファンでは6つの観点で比較した結果、サーキュレーターに軍配があがりましたね。
特に同じ価格帯の商品で比較した結果は、風量は圧倒的にサーキュレーターが強いです。
冬キャンの大きめテント使用では、サーキュレーターでないと十分な空気循環は厳しいですので、ポータブル電源をお持ちの方は、コスパ・機能どちらをとってもサーキュレーターがおすすめでした。
サーキュレーターは、普段使いで部屋干しにも使えるため、1台あれば一石二鳥にも三鳥にもなる優れものでした。
一方、ストーブファンは熱源が必要で弱風なため、用途がほぼ冬のキャンプ限られました。
そのためキャンプに電化製品を一切持ち込まないという方だったり、ソロキャンぐらいの規模でしたらデザインも無骨でオシャレなのでおすすめでしたね。
サーキュレーターでは風を感じすぎてしまい自然を感じられないということも考えられるので、小さめの幕の場合はストーブファンが良い場合もあります。
他にも充電式や吊り下げファンもあり、サーキュレーターとストーブファンの良いとこ取りみたいなものものもありました。
皆さんのスタイルに合ったものを選んで冬キャンを楽しみましょう。
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