在来線のグリーン車に乗っていて人身事故や作業遅延で電車が止まって運転見合わせ、あるいは遅延がしている。
でもグリーン券がもったいないからこのまま乗っていないと損?
振替した場合、グリーン券はどうなるのか?
グリーン券の払い戻しはないのか?
まさに今遅延が発生した方は、こんな悩みで焦っていますよね?
通勤で急いでいる方は目次の「まとめ」へすぐ飛んでください。
結論としては、人身事故や遅延で振替輸送を行った場合はグリーン券料金が全額払い戻しになります。
私は在来線のグリーン車によく乗るのですが、それなりの頻度で人身事故や作業遅延のため、行先まで乗れないことがありました。
少し目を通していただければ、今からあなたは焦ることなく振替輸送を選択し、目的地まで早く着くことができるでしょう。
知らないと、グリーン券がもったいないからという理由から無駄にその電車で待機してしまい、結局その電車は行先変更や回送電車になってしまうなんてこともありますからね。
私が乗っていた電車も実際行先変更で目的地まで着かないことがありました。
知っていたので私はすぐに振替ましたが、そのあと乗っていた電車が折り返したことが分かった時は1回経験していた良かったなと思いました。
どうせグリーン券は全額払い戻しになるのであれば、早く着く方が良いですもんね。
在来線グリーン料金について
料金
JR東日本では、在来線グリーン券は距離で料金が決まり、50キロを基準に2種類の料金が設定されていています。
そして、車内で購入するか事前に購入するかでさらに料金が異なり、社内で購入する場合は割高です。
さらに休日は平日の料金から割引された金額となります。
区間
同じ路線(電車)である必要はなく、乗り換えを行った場合でも利用は可能です。
例えば、熱海から成田空港へ行く場合、東京駅までは東海道線を利用し、それ以降は成田空港まで総武線快速を利用することになります。
この場合は東京で乗り換えることになるのですが、1枚のグリーン券(熱海-成田空港)で問題なく利用が可能となります。
熱海 ー 東京 ー 成田空港
乗り換えを行う場合は、乗り換え前まで乗っていた電車のグリーン利用を解除する必要がるので、忘れずに解除を行いましょう。
解除の方法は、利用開始時と同様、グリーン車座席上部のSuicaのマークに再度タッチして、緑色から赤色のランプに変われば解除が完了となります。
グリーン券は途中まで乗っても全額払い戻し
東京から宇都宮までグリーン券を平日事前購入料金1,000円で購入して乗車したとします。
東京を出てすぐ上野で人身事故が発生し、振替なくてはならなくなりました。
この場合、グリーン券は全額払い戻しになります。
大事なのは、自分都合ではないということです。
グリーン券51キロ以上を使ったがすぐに遅延
51キロ以上分のグリーン券を購入して利用したが、50キロ以内分の区間で電車が止まり振替した場合はどうだろうか。
結論としては、人身事故・遅延により振替が発生し、購入したグリーン券の区間がすべて乗れなかった場合は、グリーン料金は全額払い戻されます。
例えば・・・
千葉から横浜までグリーン券を平日事前購入料金:1,000円で乗車したとします。
千葉から東京まで乗車したところで人身事故が発生し、振替なくてはならなくなりました。
しかし、50キロ以内の区間(千葉ー東京)を乗りました。
グリーン券の料金は2種類あると最初に申し上げた通り、
・50キロ以内: 780円
・51キロ以上:1,000円
では、50キロ以内は実際は乗ったので、差額の220円が払い戻しになるのでは?
このように考えるかもしれませんが、この場合でも全額が払い戻しとなります。
実際、私はモバイルSuicaで事前グリーン券を購入(51キロ以上:1,000円)し、途中まで乗車したところで振替を行いましたが、改札機横の窓口で現金1,000円の払い戻しがありました。
そのため、購入したグリーン券の区間が完全に乗れなかった場合、それが自分都合ではない限り、全額払い戻しとなることがわかりました。
改札窓口でのやり取りと伝え方~簡単フレーズ~
こんな風に伝えればとってもスムーズです。
〇〇から〇〇の区間でグリーン券を買ったのですが、人身事故によりXXまでしか乗れず振替を行ったのでグリーン券の払い戻しをお願いします。
恐らく2~3分で返金していただけるはずです。
無料でグリーン車に乗る方法
お得にグリーン車に乗る方法は、JREポイントと連携して日常のJRの利用で貯めまるポイントを使ってグリーン券に交換するというやり方です。
JREポイントはSuicaと連携して、様々な利用シーンで貯めることができます。
例えば、Suica残高で在来線に乗るだけで、乗車料金の2.0%(モバイル:50円で1ポイント/カードタイプ:200円で1ポイント)のポイントが貯まります。
ビューカードやオートチャージの利用でさらに利用額の1.5%のポイントが付与されるため、結構貯まりやすいのが魅力です。
貯まったポイントは、通常600ポイント(キャンペーン時400ポイント)でグリーン券に交換が可能です。
では、通勤で東京ー小田原間を毎日利用しているサラリーマンのケースを考えてみましょう。
前提として、東京ー小田原の乗車には往復:約3,000円(片道:約1,500円)が必要となります。
まずビューカードからSuicaへのオートチャージを3,000円分行います。
すると・・・
オートチャージをしただけで45ポイント貯まります。
次にオートチャージによって増えたSuica残高を使って、今度は乗車に3,000円分利用します。
すると・・・
乗車料金の利用で60ポイントが貯まることになります。
ということは・・・
このサラリーマンはオートチャージした残高で乗車券を払って通勤しただけで、1日105ポイント貯まることになります。
通常Suicaグリーン券は600ポイントで1枚交換できるので、このサラリーマンは通勤6日利用すれるだけで1回分のグリーン券がゲットできちゃうんですね。
月20営業日で換算すると、2,010ポイント(105ポイント × 20)も貯まります。
そうです。通常の通勤だけで、無料で月3回グリーン車に乗ることができるのですよ。
しかも定期的にやっているキャンペーン期間中なら400ポイントで1枚Suicaグリーン券と交換できるので、通常の通勤だけでなんとなんと月に5回も無料でグリーン車に乗れる計算!
今まで知らなかった方はすごく損した気になりますよね。
ただ通勤しているだけで勝手に貯まっていくのですから。
私も最近知ったので昔から知っていれば・・・なんて後悔してしまいましたよ。
まとめ
自分都合でない限り、購入したグリーン券の区間が完全に乗れなかった場合は、そのグリーン券料金は全額払い戻しとなる。
そして、モバイルで購入した場合であっても、現金で返還されます。
一応記録が残っていると思われるので、モバイルやカードタイプで購入された場合は、降りる前に座席上部をタッチして使用中の状態を解除しておきましょう。
やることは明確になりました。
急いでいる場合は迷わず振替乗車に乗りましょう。
大丈夫です。全額返ってきますから。
グリーン料金がもったいないからとわざわざ復旧まで待つ必要ないですからね。
急な行先変更で待つだけ損の場合だってありますから。
以上、遅延による振替でグリーン券は全額払い戻されるというお話でした。
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