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【中学受験】元が取れるパターンとは!?

暮らしのあれこれ

中学受験組でも13年間のトータルで学費が高校受験組より安く済むことはあるのか。

私立中学に合格して私立大学に進んだ場合、大学卒業までにいくら必要なのか。

今の給料で生計が立てられるのか、中学受験っていくらかかるのか不安ですよね。

有名私立中高一貫校や早稲田・慶應大学などの学費を参考にすると、小学4年から中学受験をして私立中学・私立高校・私立大学へ進むと13年間で1,400万円は少なくても教育費として必要になります。

ちなみに、文部科学省が令和4年の12月に出している学費調査のレポートでも、同様な結果となっていることがわかります。

私立中学143.6万円
私立高校105.4万円
公立中学 53.9万円
公立高校 51.3万円
1年間の学費の平均金額

■ 学習費総額を見ると,公立中学校では約53万9千円(前回調査では約48万8千円),私立中学校では約143万6千円(前回調査では約140万6千円)となっている。

■ 学習費総額を見ると,公立高等学校では約51万3千円(前回調査では約45万7千円),私立高等学校では約105万4千円(前回調査では約97万円)となっている。

【文部科学省】令和3年度子供の学習費調査の結果について

しかし、中学受験をしていても中学から大学までオール国公立であれば、高校受験組に1番多い公立中学・公立高校・私立大学の進学パターンと13年間の教育費はトータルでほぼ同じだということもわかりました。(後で詳しく解説)

このように中学受験組や高校受験組、私立や国公立などパターン化してどのタイミングでどれくらいの教育費が必要なのかを見える化してみました。

収入などを考えながら中学受験のイメージができる内容になっていると思います。

そして、中学受験に興味がない方も意外と悪くないなと考えることができると思います。

先入観が先行して、お金がなければ質の高い教育を受けさせることができないと誤った認識で教育の機会を失ってしまった。
あるいは、中学受験させたが何も知らないまま学費だけがかさんでこんなはずじゃなかったのに。

そうならないために、見える化したリアルな学費を見ていき、中学受験するかしないかを選択しましょう。

また、中学受験するにしても選択肢は1つではないことを今のうちから知っておき、今後の生活と照らし合わせてしっかり計画していきましょう。

教育費の内訳について

教育費は、学校内外でかかる費用の2つに大きく分けて考えましょう。

学校生活に必要な費用

入学金

結構見落としがちですが、入学金は私立中学や私立高校では20~50万円かかる場合もあります。

そして、中学受験をした場合、特にその合格時に出費が膨らむことがあるのです。
それは、何校も受験すると入学金の締め切りがすぐに来るためです。

滑り止めの学校と本命の学校の日程次第では、滑り止めにお金を払って入学の権利を買っておくことが必要なのです。

そのため、何校分も払わなければならなくなるため注意が必要です。

その点公立中学・高校は入学金というものは特に存在しないので制服代ぐらいを考えておけばよいでしょう。

授業料

中学・高校・大学とどの過程でも必要となってくるのが授業料です。

しかし、私立と国公立では、かなりの開きがあり中学・高校では、約7倍も差が開く場合もあります。

塾にかかる費用

中学と高校での塾の費用は実は、中学受験組も高校受験組も大して違いはありません。

塾の費用のうち1番差が出るのは、小学校の時の塾の費用です。

中学受験組は小学生の時に、年間100万円かかってしまう場合もあります。

高校受験組が小学生ときに通う塾では、それが年間20万円もかからないのではないでしょうか。

実はここでの差が大学卒業までなかなか埋まらないのですよね。

名門私立中学・高校進学で塾不要?

実態としては、いくら名門私立中学・高校へ進学したとしても、大学受験に対しては塾や予備校は必要だと言えます。

名門私立中高一貫校を卒業した知り合い複数人に直接聞いたのですが、公立・私立の大学のどちらを目指そうと、塾には通っていたということです。

しかも、高校受験組である私が知っているような、『河合塾』だとか『代ゼミ』だとかではなかったのです。

塾の名前は忘れてしまったのですが、きっと私立の人が通うような少しお高いところなのでしょう。

ちなみに私立中高一貫校の中には、塾に通う必要のないカリキュラムを組むところもあるようですが、話を聞く限り有名校だとしても大体の生徒は塾に通うようです。

そのため、私立中高一貫校に進学すればそこで受験対策ができて、予備校に通う必要がないという考えは少し安易だということになります。

大学受験まで考えるのであれば、入学後の学校に受験のサポート体制があるのか、予備校に通う必要があるのか、こういった点も進学先を選ぶ際に考慮に入れる必要があるということです。

予備校の中には、有名大学進学コースなども存在し、それを受講する方が私立有名高校の生徒に多いことからも、塾や予備校が必要だということがわかりますよね。

中学受験組と高校受験組の教育費比較

それではここからはもっと詳しく、名門私立中高一貫校や東京大学・慶應大学を例に、いつの時点でどのくらいの学費がかかるのかを、中学受験組の教育費の観点からざっくりご説明いたします。

小学校4年~6年までの教育費

小学4年生から中学受験に取り組み始めて、小学校卒業までにかかる費用は、3年間のトータルで約250万円ぐらいです。

一方、高校受験組の塾の費用は、仮に4年生から塾に通ったとしても、せいぜい3年間のトータルは約50万円ぐらいだと思います。

受験対策などない地元の中学に進学する場合を想定しているのですが、私の場合は主に学校の勉強の先取り程度の内容でしたね。

中学受験するのとしないのとでは約200万円も差が、小学校の3年間の教育費としてあるのです。

授業料月額約4.3万円
春期講習約3万円
夏期講習約7.4万円
冬期講習約2.6万円
小学4年時の塾の費用例(中学受験)
授業料月額約5.4万円
春期講習約3.1万円
夏期講習約10.5万円
冬期講習約3.7万円
小学5年時の塾の費用例(中学受験)
授業料月額約6.2万円
春期講習約4.2万円
夏期講習約15万円
冬期講習約7万円
小学6年時の塾の費用例(中学受験)

中学校3年間の教育費

中学受験後、私立中学校に入学した場合は、有名私立中高一貫校のサンプルでは中学校3年間のトータルで約300万円の教育費がかかります。

塾の費用を特に含めていないので、中学生のうちから塾に通う場合は、もう少しかかる場合も。

これが国公立中学に入学した場合は、塾の費用を含めても3年間でせいぜい約150万円となります。

そのため、中学時には150~250万円ほど中学受験私立組と国公立組とで変わってきます。

入学金等約44万円
月額授業料約6万円
年額約12万円
塾の費用 0万円
中学1年時の学費例(私立)
月額授業料約6万円
年額約7万円
塾の費用 0万円
中学2年時の学費例(私立)
月額授業料約6万円
年額約7万円
塾の費用0万円
中学3年時の学費例(私立)

高校3年間の教育費

中学受験組で、私立中学校から中高一貫校の私立高校に入学した場合は、こちらも有名校のサンプルでは高校3年間のトータルで約400万円の教育費が必要となります。

中高一貫校だとしても、入学金は払うことになるようなので注意が必要です。
中学入学の時よりいくらか安くはなるようですが。

また、高校生からは塾の費用が必要も必要になってきます。

そのため、私立高校での学費としては年間100万円以上かかることは理解しておく必要があります。

これが国公立高校の場合は、塾の費用を含めても3年間で約200万円となるので、高校時には200万円ほど私立高校かそうでないかで教育費に差が出ます。

入学金等約28万円
月額授業料約6万円
年額 約9万円
塾の費用約40万円
高校1年時の学費例(私立)
月額授業料約6万円
年額 約7万円
塾の費用約40万円
高校2年時の学費例(私立)
月額授業料約6万円
年額約7万円
塾の費用約40万円
高校3年時の学費例(私立)

大学4年間の教育費

名門校である慶應大学の学費を例に説明すると、入学金が約20万円で4年間毎年かかる授業料等が118万円となり、4年間のトータルで500万円は教育費として必要になります。

一方、東京大学の場合は、4年間のトータルは慶應大学の半分の約250万円ほどで収まります。

入学金等約20万円
年額授業料約118万円
大学1年時の学費
年額授業約118万円
大学2年~4年の学費

中学受験をしても元が取れるパターン

中学受験で元が取れるというのは少し語弊があるので補足させてもらいます。

中学受験は早い時期から教育費を負担することになりますが、13年間のトータルで考えた場合、一般的に1番多いとされる高校受験組と差はどのくらいあるのか。

そして、中学受験組でも13年間のトータルで学費が高校受験組より安く済むことを元が取れると定義させていただきます。

それでは早速、中学受験で元が取れるいう意味に近いパターンは、中学受験をして中学・高校・大学ともに国公立へ進学した場合が該当します。(下の図の『公公公』)

この場合、高校受験組で高校か大学のどちらか、あるいは両方が私立であると13年間の教育費は同じぐらいか中学受験した方が安くなるのです。

大学進学が前提であれば、高校受験組の多くは私立大学へ進む傾向があります。

そのため、中学受験をしても中学・高校・大学とすべて国公立校に進学した場合は、元が取れるというか、高校受験組と13年間のトータルの学費はそこまで変わらないことになります。

ちなみに、高校受験組の13年間オール国公立進学は、1番学費がかからない唯一無二のパターンです。

それでも大体650万円は必要ではあります。

その他のパターン

仮に中学受験をして、中学・高校・大学とどこかで私立へ通うことになった場合は、高校受験組の一般的なパターンより教育費はかかります。

図の通り、特にオール私立の場合は1,400万円以上の教育費が必要になります。

高校受験組より500万円以上13年間のトータルで開くことがわかります。

中学受験組で中高または大学のいずれかが私立の場合は、13年間の教育費の総額は1,100~1,200万円といったところです。

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まとめ

中学受験では、オール私立で1,400万円以上の教育費が必要になります。

ですが、すべてが1,400万円で必要ではなく、中学受験をしてもオール国公立の場合では850万円程度でした。
このオール国公立を狙うのが元を取ると表現できるようなパターンでしたね。

そしてこれは、高校受験組に1番多い公立中高・大学私立のパターンの場合とほぼ同額の教育費です。

そのため、中学受験したとしても必ずしも小学生から大学卒業まで、年間100万円以上の教育費が必要というわけではありません。

中学生のうちから同じ学力・志の友と出会えることは中学受験の大きなメリットだと思いますので、国公立校への中学受験も存在することを知って、検討してみてはいかがでしょうか。

中学受験で国公立中学を狙い、万が一受からない場合は、高校受験に切り替えるということもできると思います。
勉強してきたことは必ず子供の糧となり、挫折した経験は次の高校受験で活かせるでしょう。

なので、まずは中学受験で国公立中学を狙うことから始めることをおすすめします。

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